フクギョウ先生フクギョウ先生

ネットワークビジネスと聞いて君たちは何をイメージしますか?


フク子ちゃんフク子ちゃん

友達がネットワークビジネスをやっていて、ホームパーティーに行ったら勧誘されました。来ていた人もしているらしく、怪しい、胡散臭かったのですぐに帰りました。


フク郎くんフク郎くん

僕もファミレスで友達から勧誘されたことがあります!本当に稼げるかわからないインターネットの商材で、ねずみ講じゃないのかと思いました。


フクギョウ先生フクギョウ先生

ホウホウ。。。そうですね。
ネットワークビジネスといえば、

ネットワークビジネスあるある

  • ねずみ講じゃないの?
  • 友達がやってるホームパーティーに行ったら勧誘された
  • 怪しい、胡散臭い
  • インターネット?
  • 本当に稼げるの?
  • ファミレスで何時間も勧誘された

色々なイメージがあり、実際はよくわからなかったりどれが本当で何が嘘なのか?
外からでは見えにくいのがネットワークビジネス業界だと思います。

私は20歳の時に外資系大手ネットワークビジネスに参加し、約10年間ネットワークビジネスを本業として生計を立て、その中でネットワークビジネスに携わる様々な人を見てきました。

筆者が見てきたネットワークビジネスに携わる人

  • 本物の成功者
  • 成功者と崇められているが借金まみれの人
  • ネットワークビジネスで稼いで独立していく人
  • 借金を作ってしまう人
  • 辞めていく人
  • 稼げていないのに10年以上ネットワークビジネスを続けている人

本当にたくさんの人と出会いました。

 

人から人へ情報が口コミで伝わっていくのがネットワークビジネスの大きな特徴ですが、同じ話でも誰から聞くか誰から伝わったかで印象が大きく変わってしまいます。

今後、ネットワークビジネスに誘われた場合や、友達や家族が周りが見えないくらいネットワークビジネスにハマってしまい困った時、「何が正しくて、何が嘘なのか」見極める参考になれば嬉しいです。

 

それでは私の経験を元に「ネットワークビジネスとは何なのか?」「実際の勧誘方法や断り方・辞め方・ネットワークビジネスの業界や成功者の真実と嘘」を体験と共に書いていきます。

少し長いですが、ネットワークビジネスについて既に理解がある方は気になる項目にジャンプしてくださいね。

それではよろしくお願いします。

 

ネットワークビジネスとは?

「ネットワークビジネス」をウィキペディアで調べてみると・・・

マルチ商法・MLMなど連鎖販売取引の総称。

マルチ商法とは、会員が新規会員を誘い、その新規会員が更に別の会員を誘う連鎖により、階層組織を形成・拡大する販売形態で、正式名称は連鎖販売取引である。

連鎖販売取引とは、特定商取引法第33条で定義される販売形態のこと。日本では俗称としてマルチ商法などと呼ばれ、別途法律で禁止されている無限連鎖講(いわゆるねずみ講)と近接する事例も多い。

英語ではマルチ・レベル・マーケティング(MLM)あるいはネットワークマーケティングと呼ばれる。

引用元:wikipedia

ネットワークビジネスとは?

  • 合法
    ネットワークビジネス=マルチ商法=MLM=連鎖販売取引
  • 違法
    ねずみ講=無限連鎖講

上記のような構図になっています。

ネットワークビジネスは法律違反ではないが、会社によっては極めてねずみ講(法律違反)に近いものもあるということです。

では実際にネットワークビジネスとはどんな形態で、どんな歴史があるのかを詳しく説明していきます!

 

ネットワークビジネスの仕組み

まずはネットワークビジネスと一般の流通の違いについてを紹介します。
図解で説明しておりますので、理解を深めてみてください。

 

一般流通形態

一般の流通形態では、「販売会社→代理店→問屋→小売店→ユーザー」というように、メーカーで作られたものが消費者に直接届くのではなく、多くの中間業者を通して私たちの手元に商品が届きます。

そして、その商品を私たちがはじめて知るのはテレビコマーシャル(CM)だったりします。

メーカーは莫大な広告宣伝費を使い消費者に認知されるように努力しています。

 

例えば、私たちがドラッグストアで購入する1000円のシャンプーは原材料に1000円かかるわけではなく、原材料の他にも、

  • メーカーの利益
  • 中間流通マージン
  • 広告宣伝費
  • 販売店の利益etc…

上記のコストが含まれて、1000円で販売されているということです。

 

現代ではメーカー直販が当たり前になりましたが、なぜこのような複雑でコストのかかる流通形態だったのでしょうか?

複雑でコストのかかる流通形態だった理由

  • 道路交通網が未整備
  • 個人宛の宅配システムが未整備
  • カード決済が未整備
  • インターネット等の通信網の未整備

上記のような理由から、いつも安定して商品を供給するには必要な流通形態だったのかもしれません。

 

ネットワークビジネス(MLM)の流通形態

ではネットワークビジネスはどのような流通形態なのでしょうか?

 

ネットワークビジネスは、

  • 余計な中間業者や広告宣伝費をカット
  • 原材料にお金をかける
  • 良いものをより安く消費者に届ける

という仕組みです。

 

広告宣伝費や店舗での販売をしないかわりに、実際にその商品を使って良いと思った人が口コミで宣伝をします。

口コミ(宣伝)をして購入が起こると、会社側は口コミをした人に広告費(報酬)を支払います。

会社側も効果のある広告に対して報酬を支払うので、売れるかどうかわからないものに広告宣伝費を支払うことに比べると、非常にリスクが低い方法だと言えます。

人から人へ口コミで伝わっていくことで、売上の大きな会員には多くのキャッシュバックの可能性がありますが、口コミのできない会員は報酬は0円になってしまうのです。

 

仕組みとしては非常に理に適った方法かもしれませんが、この仕組みこそがネットワークビジネスのイメージを作っていると言っても過言ではありません。

 

一般の商品はテレビコマーシャルに「女優・アイドル・アスリート」などを起用し商品のイメージを消費者に与えます。

テレビという媒体を使うことで、安心感を与えたり信用度も増します。

 

かたやネットワークビジネスの商品は、口コミという広告の手法を使うので、友達や知り合いから聞いたこともない商品の話を聞くことになります。

誰から聞くかによってイメージが大きく変わるのです。

 

あなたが尊敬していている人や、オシャレでいつも最先端の情報を知っている人からの話であれば、信用できる商品と思うかもしれませんが、いつも良い加減で、見た目もイマイチ、全く信用のない人から
「この商品すごくいいよ!」と、言われてもその商品が良いとは思わないはずです。

 

一般の商品・ネットワークビジネスの商品のイメージを作っている大きな要因は広告の方法で変わります。

ネットワークビジネスの仕組み自体は素晴らしい理に適った流通の仕組みなのかもしれませんが、「誰から話を聞くかで、良いイメージ・悪いイメージ」どちらにもなり得るということです。


 

フクギョウ先生フクギョウ先生

次にネットワークビジネスの歴史についてです。
君たちはネットワークビジネスがいつ・どこで発祥し、どのような歴史があるか知っていますか?


みんな

知らな~い


フクギョウ先生フクギョウ先生

では説明しますね

ネットワークビジネスの歴史


ネットワークビジネスは、1934年にアメリカで発祥したと言われています。

カール・レーンボルグ博士という方が自社の製品を販売・展開するためにネットワークビジネスの仕組みを考えました。

自社製品を愛用してくれる消費者に、その製品を販売・口コミしていく権利を与えた事が始まりと言われています。

 

カール・レーンボルグ博士が1934年に創業した会社の名前はカリフォルニアビタミン社(後にニュートリライト社に社名変更)です。

扱っていた商品はサプリメントでした。

当時、サプリメントは一般の人々にはあまり馴染みのない商品だったこともあり、口コミを採用したという説もあります。

見たことも聞いたこともない商品をテレビや様々なメディアでコマーシャルをするよりも、実際にサプリメントを使って、良かったと思う消費者が自身の体感を伝えることで広がっていくことをイメージしたのかもしれません。

「このサプリメントを飲みだして、すごい体の調子がいいの!」
「体が楽なんだよね!」

このように実際の体感を交えて、対面での口コミでビジネスを大きくしていったようです。

アムウェイのはじまり

ニュートリライト社で大きな成果を上げた2人の青年がいます。

リッチデヴォスジェイバンアンデル

彼らはニュートリライト社のほとんどの売上を上げていたようですが、ある時アメリカ食品医薬品局がニュートリライト社を訴えたのです!

製品の効果効能について過剰広告をしているという理由だったようですが、この出来事がきっかけでニュートリライト社は、彼ら2人のグループに大きな影響を与え、彼らは新しい会社を立ち上げます。

 

その会社こそが、かの有名な「アムウェイ」という会社です。

アムウェイコーポレーションを立ち上げ、後にニュートリライト社を逆に子会社にして現在に至ります。

私もはじめ 「ニュートリライト」という言葉を聞いた時に「アムウェイのサプリメントかな?」と思っていたのですが、元々はニュートリライト社が先にできた会社だったのですね!


フクギョウ先生フクギョウ先生

続いて、日本でのネットワークビジネスの歴史についてです。


フクギョウ先生フクギョウ先生

日本で一番最初にスタートしたネットワークビジネスは、1936年にアメリカからやってきた「タッパーウェア」という会社です。


フク郎|へぇ

タッパー?ってあのタッパーですか?

フクギョウ先生フクギョウ先生

そうです。あなたのイメージしているタッパーで間違いないと思います。

日本のネットワークビジネスの歴史

引用元:Tupperware公式HP

私たちがタッパーと呼んでいるあの容器は、タッパーウェア社の製品のことだったんですね。

たしかにタッパーウェア社の公式ウェブサイトを見てみると、

  • 販売員になってみませんか?
  • デモンストレーター専用サイト

などの記載があり、正真正銘のネットワークビジネスでした。

サイト内にはお洒落で可愛いタッパーがたくさんあったので、是非ご覧ください。笑

 

その後、1979年に日本アムウェイが誕生し、1980年代・1990年代とアムウェイとネットワークビジネス市場が急速に拡大していきました。

日本アムウェイの最盛期の年間売上高は、1996年に記録した2121億円という大きなものでした。

 

その後、ニュースキンハーバーライフ等、90年代を盛り上げた会社がアメリカから上陸する事となります。

2000年代は、ニューウェイズフォーデイズナチュラリープラス等、売上高500億円を超える企業が登場しました。

 

現在では日本国内だけでも、ネットワークビジネスの会社は1000社以上あると言われています。

 

ネットワークビジネス年表まとめ【海外】

1934年 ネットワークビジネス誕生(カリフォルニアビタミン社)
1939年 ニュートリライト社に社名変更
1950年 アメリカ食品医薬品局から訴えられる
1959年 アムウェイ誕生

 

ネットワークビジネス年表まとめ【日本】

1963年 タッパーウェア上陸
1979年 日本アムウェイ上陸
1990年代 ハーバーライフ・ニュースキン
2000年代 ニューウエイズ・ナチュラリープラス・フォーデイズ

歴史を探ると色々と面白いですね!

 

 

ねずみ講とネットワークビジネスの違い

ネットワークビジネスという言葉と共について回るのが、「ねずみ講」という言葉ではないでしょうか。

 

ではねずみ講とは一体どのようなものか?

そしてネットワークビジネスとの違いについて説明していきます。

 

ねずみ講とは物の流れがなくお金の流れの事を指し、正式には「無限連鎖講」といいますが、ねずみ講という言葉の方が一般的かもしれません。

ただどんなものか説明しろと言われると、できないという方もいるかもしれませんので説明していきます。

 

まずはあなたが2人を誘います。

商品が存在しないので、「〇〇の権利を買う」とか、「出資する」のような言葉を使ってお金を集めるイメージです。

2人が2人を誘う。

そのまた2人が2人を誘う。

これを永遠に繰り返していきます。

2×2=4人
4×2=8人
8×2=16人
16×2=32人

このようにねずみ算のように増えていくことから「ねずみ講」と呼ばれます。

 

商品(物)が存在しないため、お金だけが動きます。

商品に対してお金を払っているわけではなく、お金だけが流通する特徴なので、後から始めた人は商品を使うわけでもなく、 伝える人もどんどん少なくなっていきます。

人口には限りがありますし、将来的に伝える人がいなくなり、損をする人が続出するというビジネスは破綻をきたすということで、ねずみ講は違法となっています。

アメリカでは「ピラミッドスキーム」とも呼ばれていて、ネットワークビジネス(MLM)と区別されています。

 

下記にまとめてみました。

 

悪徳マルチ(マルチまがい商法)

「お金の流れだけのねずみ講は違法なら商品があればいいんでしょ?」

このように考えた人もいるかもしれませんが、商品は存在するが実際の価値より明らかに高い値段が設定されていて、実際にはねずみ講と同じようなお金の流れが主体のビジネスが、一般的に「悪徳マルチ商法」「マルチまがい商法」と呼ばれています。

 

その商品が欲しくて買ってる人はいないですし、儲かるから買ってるようなものです。

本当に商品が好きで使っているというだけの消費者は存在しておらず、「お金儲け」ありきの仕組みになっているのです。

 

ネットワークビジネス(マルチ商法・MLM)

無駄な中間マージンや広告宣伝費を抑え、有効なコマーシャルをしてくれた消費者に報酬を還元するビジネスモデルで、商品価格も適正。

儲かるからではなく、消費者として商品を購入することが想定されたビジネスモデルです。

 

図で書くとどれも同じに見えますよね。

会社組織や家系図も同じように見えます。笑

 

ねずみ講の始まり

では、ねずみ講という言葉がこれだけ世に広まった理由はなんなのか!?大きな事件があったのです。

 

1970年代『天下一家の会』という、ねずみ講がありました。

簡単に言うと「紹介したらお金が儲かるよ」というイメージで出資者を募り、それが膨大な人数になったのです。

天下一家の会の仕組み

  • 自身は毎月2,000円出資する
  • そのうち1,000円が会社、1,000円が5世代上の会員へ分配される
  • 4人を勧誘し、それを連鎖させる


まずは自分が4人、その4人がそれぞれ4人を勧誘するので、

1世代目 4人
2世代目 16人
3世代目 64人
4世代目 256人
5世代目 1,024人

計算すると、自分の5世代目は1,024人となり、1,000円×1,024人=1,024,000円が配当金として手に入る。

 

あくまでも机上での計算ですが、自分が払ったお金は2,000円。

4人を紹介しただけで月収100万円になる。

美味しい話に聞こえますよね!!笑

ただし、実際はそんな簡単に広がらないということです。

 

4×4の計算をした場合

1世代目 4人
2世代目 16人
3世代目 64人
4世代目 256人
5世代目 1,024人


15世代目 2億6千万人

15世代目で2億6千万人となり、日本の人口をこえます!

早めにやらなければ勧誘対象者がいなくなってしまいますね。

今、説明を書いたらリスクも冷静にイメージできると思うのですが、当時の天下一家の会の勢いは凄まじかったようで、最盛期の会員数は180万人を超えたといいます!

実に日本の人口の1%以上です。

 

しかし、徐々に勧誘ができなくなってしまい、詐欺的商法として社会問題になっていたことや、人口には限界があり、いずれ破綻をきたすということが理由で、無限連鎖講防止法(ねずみ講防止法)が制定され天下一家の会は潰れてしまいます。

多くの被害者を生み出したこの事件により、ねずみ講(無限連鎖販売)という言葉が日本中に広まったのです!


ねずみ講とは違う「ネットワークビジネス」ですが、大きく分類すると訪問販売などと同じ分類であり、1976年には「訪問販売等に関する法律」(後の特定商取引法)が制定されました。

この法律は、訪問販売と通信販売も含めた無店舗販売を取り締まる法律で、この法律によりネットワークビジネスは「連鎖販売取引」であり、ねずみ講とは違うという認識を持っている方も増えてきたように感じます。

 

「図で描くと似てるけど、全然違うんだよ!」

こんな風に話す方もいますが、よくよく考えると「ネットワークビジネスでも、伝える人がいなくなったらどうするの?結局ねずみ講と一緒じゃないの?」そんな風に感じる人もいるんじゃないでしょうか?

 

ネットワークビジネスとねずみ講との大きな違いは下記になります。

ネットワークビジネスとねずみ講の違い
  • 商品が存在する
  • 後から始めた人が損をするビジネスモデルではない
  • 商品を流行らせる人・使うだけの人という構図になる

今や誰もが持っている携帯電話やスマートフォンでも、docomo一社が独占するということはありませんし、まだ携帯を持っていない層もいます。

ネットワークビジネスの場合は、20歳以上がビジネスを始められる基準になっている会社がほとんどですが、20歳以上(新成人)だけでも毎年80万人~100万人が誕生しますので、市場がなくなるということはないですし、世界の人々全員が同じメーカーの商品を使うことはありえないということです。

 

であれば、「先に始めた方が儲かるんじゃないのか?」

この質問はよくある疑問で、私も感じていました。

事実は、先に始めた人が後に始めた人よりも売上は大きいです。

そりゃそうですよね?笑

後に始めた人の売上も先に始めたあなたの売上として計算されます。

 

ただ、先に始めた方が報酬が取れやすいのか?

これは違うケースもあります。

事実、私がネットワークビジネスをやっていた時は、私の傘下にいた人が私よりも報酬額が大きかったです。

ネットワークビジネスの場合、公平なプランになっていることが多いので、その点は安心できるかと思います。

 

わかりやすい図を添付しておきます。

上記のような「収入を貰うことができる段数という条件」が設けられていますので、必ずしも上の方が儲かるというわけではないということです。

少なくとも長く営業を続けている企業のボーナスプランは、頑張った人が多くの報酬を受け取れるように公平なプランを用意しています。

 

ネットワークビジネスを主宰している企業は日本国内だけでも1000社近くあるようで、わけのわからない会社もあるのは事実ですが、ネットワークビジネス売上高ランキングにランクインしている上位50社くらいは、それなりにまともな製品・ボーナスプランを用意していると思ってもいいかと思われます。

 

なぜネットワークビジネスは日用消耗品が多い?

ネットワークビジネスといえば、「サプリメント・化粧品・洗剤シャンプー」など、日用消耗品を扱っている企業が多いと思います。

なぜネットワークビジネスの会社は、日用消耗品が多いのか理由を書いていきます。

 

理由1マーケット(市場規模)

企業から消費者に向けての商品、いわゆるBtoCの商品のため、消費者が何にお金を使うかで市場規模の大きな商品になるということです。

総務省から出されている、「家計調査年報」を調べてみましたが、必ず日用消耗品は毎月の支出にランクインしております。

引用元:総務省HP

毎月のお給料の中で、まず何にお金を使うか考えてみると、、、

  • 家賃(住宅ローン)
  • 保険
  • 日用消耗品
  • 子供の養育費

など、生活に必ず必要な物から支出していきます。

このマーケットから考えると、「日用消耗品」は非常に大きなマーケットであると言えます。

理由2日用消耗品はリピート性があるということ

ネットワークビジネスは、組織を構築して売上が上がると報酬を得ることができます。

売上が上がらないと報酬にはならないので、一度買って終わりではなく、毎月購入する商品の方がもちろん良いのです。

洗剤・化粧品・シャンプー・サプリメントは、使えばなくなるものであり、なくなればまた購入が起こるのでリピートにつながります。

 

理由3日用消耗品は断りにくく、実質新たな出費がかからないということ

洗剤・シャンプー・スキンケアなど、日用消耗品は今もどこかの商品を使っていると思いますし、必要がない人はいないです。

ビジネスをするのに商品の購入が必要だとしても、今もどこかのブランドの日用消耗品を使っているので、そのブランドをネットワークビジネスの商品に変えるだけということは、実質負担が少なくビジネスをスタートをさせることができるのです。

 

実際は一般の商品よりもネットワークビジネスの商品は金額が高いことも多いですが・・・。


 

上記3つのような理由から、日用消耗品を扱うネットワークビジネス企業が多いのですね。

 

なぜ悪いイメージがついてる?悪いイメージをなくすためには?

悪いイメージがついているのは前述しましたが、人から人へ伝わる以上、その人の伝え方や・接し方・態度によっては、ネットワークビジネス自体のイメージが悪くなってしまうこともあります。

コマーシャルのイメージが企業のイメージを作るように、ネットワークビジネスの場合、コマーシャルは口コミになるので、伝えられた人のイメージがそのままネットワークビジネスのイメージになります。

ねずみ講と仕組みが似ているという点も、悪いイメージの原因かもしれません。

 

そして、もう一つネットワークビジネスはビジネスなので、「儲かるよ!」「今がチャンス!」などという誘い文句やトークをする人が多く、「簡単に儲かりそう!」と参加すると、「実際には稼げなかった」「騙された!」と感じる人もいると思います。

なんとかして勧誘したいという思いから、そのようなトークをする人がいると思いますが、実際参加すると「思っていたより難しい」「やらなければよかった」、このようなイメージで辞めていく人がいるとネットワークビジネスのイメージは悪いイメージになってしまいます。

 

悪いイメージをなくすためには、真摯に相手と向き合い事実を伝え、しっかりとしたコミュニケーションを取ることです。

甘い言葉で勧誘するのではなく、うまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない。

全ては自己責任であることをしっかりと伝え、展開していくことがネットワークビジネスのイメージを変えることに繋がるのではないでしょうか。

 

ネットワークビジネスの売り方は怪しいのになぜ企業はそれを辞めない?

ネットワークビジネス企業は、潰れる会社も多いですが、毎年多くの会社が新たにオープンしています。

自社の商品を流行らせる手段として、インターネットやメディアでの広告など他にも方法があるにもかかわらず、なぜ企業側は、わざわざ怪しいネットワークビジネスという展開方法を取るのでしょうか?

 

これについてはいろいろな考え方があると思いますが、ネットワークビジネスの仕組み上、企業側は有効なコマーシャルに対して報酬を支払うので、リスクがきわめて少ないということが一つの理由としてあると思います。

売れるかどうかわからないものに莫大な広告宣伝費をかけるよりも、成果報酬として売り上げに対して報酬を支払うので、かなり運営リスクは少ないと思います。

 

そして、企業側が儲かる小資本でできる。

現在、ネットワークビジネスという販売形態をとっている会社が、その形態をやめたらどうなるでしょうか?

会員による口コミでの広告がなくなるということは売上が激減する可能性があります。

そして、その売上を維持していくためには莫大な広告費用がかかるということです。

 

ネットワークビジネスのイメージを変えたいという想いがあったのかどうかはわかりませんが、過去にネットワークビジネス企業でもTVコマーシャルに力を入れた会社もあります。

三基商事という会社です。

 

この会社のメイン商品は「ミキプルーン」

そうです!俳優の中井貴一さんがプルーンを食べているCMを覚えているという方も多いと思います。

おそらくネットワークビジネスに携わったことのない方からすれば、「ミキプルーンはネットワークビジネスだったの?」と、思うかもしれませんが、三基商事という会社はプルーン以外にもさまざまな商品を取り揃えていて、バリバリのネットワークビジネスなのです!

しかし、広告宣伝費をかけてTVコマーシャルを行なったおかげで、イメージ戦略には成功したのかもしれません。

TVコマーシャルで観たことがあるだけでミキプルーンのことを怪しいと思う人はほとんどいないと思います。

 

ミキプルーン以外の会社では、このように大々的にコマーシャルをする会社はほとんどないのが現状で、ネットワークビジネスという販売形態からの脱却は難しいのかもしれませんね。

 

 

実際にネットワークビジネスをやってみて感じたこと

勧誘方法(セミナー・ABC・イベント・ラリー)

ここからは自身が勧誘する側だったからこそわかる勧誘のパターンを公開します。

 

ネットワークビジネスは口コミビジネスです。

知り合いにビジネスや商品を紹介して納得してもらうことは、いわゆる営業行為にあたりますが、それが得意な方もいれば苦手という方もいます。

逆に「誘われたことがあるという方」「友達や家族が誘われて相談された」このような方のために、どのような誘い方があるのかを紹介していきます。

 

セミナー・ミーティング・説明会

そのネットワークビジネス企業の事業説明会に参加することで、会社・商品・報酬プラン・タイミング・将来性などを、プロの講師(トップリーダーと呼ばれる成功者)が話します。

会場でのセミナーなので、100人以上の参加者(サクラ含む)がいる場合もあります。

プロの講師の話は面白く会場の楽しそうな空気を感じて、「自分にも出来るかも?」とスタートされる方もいます。

 

会場セミナーの場合は、実際に参加している人たちを見ることができるので、良いことかもしれません。

サプリメントのネットワークビジネスであれば中年女性や年配の方が多く、若者向けのインターネットのサービスなどのネットワークビジネスであれば、若者が多い印象があります。

 

会場でのセミナーに初めて参加する場合、有料の場合もありますがほとんどは新規無料で開催しているので、実態を知りたい方は是非参加して見てください。

 

ABCの法則

ネットワークビジネス業界で有名なノウハウ(勧誘方法)の一つが、このABCの法則という手法です。

  • A-アドバイザー
  • B-ブリッジ
  • C-クライアント

始めたばかりのBさんは説明がうまくできないので、経験値の高い実績のあるAさんへ代わりに説明してもらう方法です。

Aさんからすると、実際にCさんの反応を見ながら話をすることができます。

Cさん側も質問をしながら、より詳しく話を聞くことができます。

 

Aさんは同じファミレスに一日中滞在し、入れ替わり立ち替わりBさんである会員が連れてくるCさんに同じ説明を延々と喋り続けます。

ドリンクバーだけで長時間滞在することもあり、ファミレス側からしたら大迷惑ですよね。

「ネットワークビジネスの勧誘はお断りします」なんていう張り紙をしているファミレスもあるくらいです。

ちなみに私も1日喋り続けることが達成感を感じていた時期がありましたし、ファミレス出禁になったこともあります。

今ではとても反省しています・・・。

 

ホームパーティー・BBQイベント・飲み会

自分でプレゼンテーションをしたり、勧誘の話を切り出すことが難しい方がほとんどです。

その場合ホームパーティーやBBQイベントに誘い、そこでリーダーを紹介して、ある程度仲良くなってからビジネスの話を切り出す方法です。

 

特商法では自身の身分を明かし、勧誘目的であるということを伝えて説明を行わなければいけないので、厳密に言えば法律違反ですが、業界最大手のアムウェイではこの手法が横行しています。

「イベントや飲み会に誘うだけなら自分にも出来るかも?」と思うかもしれませんが、飲み会だと思って行ったら、ネットワークビジネスの勧誘だったら、あなたはどう思いますか?

おそらく人間関係のこじれにつながるかもしれません。

下記のような誘いには要注意です。ww

誘い方
  • 「鍋パするよ~」
  • 「タワーマンションに遊びに行くんだ~」
  • 「知り合いが企画してるセレブパーティーがあるんだけど?」

イベント自体はみなさん気さくな方が多く楽しいかもしれませんが、そこで必ず主催者的なリーダーを紹介されます。

そして、そこで下記のような興味づけと言われる行為です。

興味づけ
  • 「あの人のマンションなんだよ~」
  • 「あの人の人望でこれだけの人が集まるんだよ~」
  • 「あの人の仕事はオーナー業で自由なライフスタイルを送ってるんだよ~」

「素敵だな・・・」「自分もそうなりたいな・・・」そんな風に思ったら、もっと仲良くなりたいとか、仕事の話を聞いてみたいと思うかもしれませんね。

 

お料理教室に行ったら、

  • アムウェイの鍋
  • アムウェイの洗剤
  • アムウェイの醤油

「ぜーんぶアムウェイ製品で作ったんだよ!美味しいし、簡単でしょ?」

「アムウェイの話聞いたことあるの?一回ちゃんと聞いて見なよ?」

こんな流れでビジネスの勧誘が始まります。

まずはあなたが体験してみることをお勧めします!笑

 

ラリー

ネットワークビジネス特有のイベントかもしれませんが、大きなホール・会館・ドームを貸し切って行う大イベントがあります。

私が参加していたネットワークビジネスは大手の一つでしたので、東京ドームで参加者5万人のラリーなんかもありました。

そんなに集まって何をするのかというと、表彰式・リーダーのスピーチ・新製品の発表・会社側の製品開発者や担当者のスピーチ・ゲストスピーチなど盛りだくさんの内容です。

私が行った時は「故・西城秀樹さん」がゲストで来られていて、一緒にヤングマンを歌ったのを覚えています。笑

 

このイベントに参加することで

  • 自分も人生を変えたい!
  • 自分も変われるんだ!

こんな気持ちになり、また頑張ろう!と、思うわけです。笑

初めて参加する人も、「すごい会社だな!」と、確信が上がりビジネスに参加していくわけです。

 

ただ冷静に見ると異様にテンションの高い会場や雰囲気ですので、引いてしまう人もいるのも事実です。

 

トークにある事実と嘘(騙されないために)

前述したようにネットワークビジネスを知らない人は「怪しい」というイメージを持つ人も多いです。

そんな不安を解消する巧みなトークとその嘘(事実)を紹介します。

 

ネットワークビジネスのリーダーのトークの中には、エビデンス(証拠)のないものや、勧誘する側にとって都合のいいトークが存在しますので、事実を元に検証します。

 

アメリカではネットワークビジネスが主流です!アメリカでは当たり前だよ!

「日本ではまだ未常識だが、アメリカで既に常識なので、日本も近い将来当たり前になるはず!」と勘違いしそうになりますが、そのような事実はありません。

日本よりアメリカの方が市場が大きいと言う話もありますが、これも事実ではありません。

 

アメリカでの小売市場は500兆円~720兆円です。

その中で訪問販売市場(ネットワークビジネスを含む)は、3兆円と発表されてます。

訪問販売協会の80%がネットワークビジネス企業との情報があるので、そこから推測すると2兆4000億円程の規模があり、全小売から見ると1%に満たない数字なのです。

 

ぜひアメリカに旅行に行った時にでも「ネットワークビジネスってどう思う?」と、聞いてみてください。

少ししかめっ面をされると思います。

アメリカでもイメージは相当悪いですよ。

 

ネットワークビジネスは大学でも授業が存在してるしマトモだよ!

「有名大学で違法なビジネスの授業をするわけがない!だからまともなビジネスなんだ!」そんな風に思いますよね?

実際のところ、早稲田大学などで授業が開催された事実はありますが、その内容のほとんどは悪徳商法の存在とそれに対する注意喚起で、決してこのネットワークビジネス業界のことを肯定した授業内容ではないのです。

これはハーバード大学等、世界の大学でも同じで、違法なMLMに対する警告がほとんどです。

 

MBA(経営学修士)の過程でもMLMを学ぶ機会は存在します。

ビジネスモデルとして研究もされていますが、そのほとんどはそのビジネスを肯定的ではなく、違法なビジネスモデルの研究的な見方がほとんどです。

 

大手企業がネットワークビジネスを経営してるから大丈夫!

「大手が参入してるなら怪しくないかも?」そんな風に思ってしまうかもしれませんが、事実を書きます。

 

日本では過去にはダイエー・イオン・ソニー・カネボウなどもMLMに参入していました。

だから安心でしょうか・・・?

実際はそのほとんどが上手くいかず撤退(売却)をしています。

それくらいネットワークビジネスを展開し、大きくするのは難しいとも言えます。

 

日本でのネットワークビジネスの市場規模

訪問販売業界全体で2兆1200億円と矢野総研が出しています。

MLMだけで2兆円と言う人もいますが、正確なデータは存在しません。

 

MLM上位100社の売り上げを足すと1兆円を超えるくらいになるので、1兆円~1.5兆円だと推測できます。

かなり大きな市場が存在するのは事実です。

 

ネットワークビジネスのメリットとデメリット

では実際に参加していたからこそわかる、ネットワークビジネスのメリットとデメリットを書いていきます。

 

ネットワークビジネスのメリット

ネットワークビジネスにチャレンジするための条件としてよくあげられるものは

◎20歳以上、学生不可

20歳以上であれば学歴や資格、スキルなど関係なく何もないところからスタートできます。

 

初期費用(登録料)も安いところであれば3000円ほどからはじめられることができるため、老若男女どんな方でもスタートできるという点が最も大きなメリットではないでしょうか?

主婦でも参加できますし、副業として会社に勤めながら空いた時間で活動することができます。

しっかりと流通のおきる組織を構築することで、権利的な収入(不労所得)を得れる可能性があることもメリットかもしれません。

 

後、ビジネスを成功させる為の価値観・マインド(考え方)など、を徹底的に教えてくれるネットワークビジネスの会社は存在します。

この価値観・マインド部分は、なかなか社会では教えてくれる内容ではありません。

現在私はネットワークビジネスとは全く関係が無い一般的な仕事で独立しておりますが、振り返って思い出してみると、ネットワークビジネスで学んだ価値観・マインド通りに事が運んでいる事が多いです。(その時は確かにそんな考え方だったなぁ・・・など)

 

ネットワークビジネスのデメリット

まず圧倒的に、世間のイメージが悪いという点です!

ねずみ講との違いを解説しましたが、いまだにネットワークビジネスは違法だとカン違いしている方は非常に多いです。

ネットワークビジネスはその名の通り、ネットワークを築かなければいけないビジネスモデルなので、親戚・隣人・友人・知人……あらゆる人間に片っ端から声をかけることで嫌われてしまい、人間関係が悪くなってしまう方も多いです。

 

さらに商品によっては、まず自分が自社製品を使うことが前提で、それが自分の興味のないサプリメントや商品だということもあります。

毎月届く定期配送が義務とされている場合もあります。

自分の実績を維持するために不必要な製品を自身で購入しなければならないことも出てきます。

 

そして一番大きいデメリットでありながら、あまり明かされていないデメリットは、安定的に収入を得ることができるようになるまで、かなり時間がかかるということです。

スタートしてから短期間で成功できるとは思わないほうがいいと思います。

 

しかしながら、ネットワークビジネスに魅力を感じたという方も、少なくないはずです。

その理由は成功者のライフスタイルにあります。

「自由な時間を手に入れたお金持ち」「成功者」という言葉を業界の人はよく使いますが、まさしくそのようなライフスタイルを送っている、又は演じている人がたくさんいます。

「時間・お金・人脈(仲間)をバランスよく得ることができる。」

「普通のサラリーマンでは得ることができない権利的な収入を得ることができ、マンションオーナーのようなもの。」

このような巧みなトークで「自分もそうなれるかもしれない!」と、私も思いましたw

タワーマンション・高級外車・幸せな家庭と年に数回海外旅行。

初めて聞いた若者は魅力的に感じるのも納得です。

 

ただし、全員がそのようなライフスタイルを得ることができるわけではなく、ほんの一握りの成功者のみだということを理解しておいた方がいいです。

 

ネットワークビジネス業界の暴露話

初期投資がほとんどなくスタートできるのがネットワークビジネスのメリットと前述で書きましたが、「ネットワークビジネスをして、借金を作った」という話を聞くことがあります。

これはどういうことでしょうか?

メリットもデメリットもわかった上でしっかりとビジネス活動をすれば、借金を作ってしまうケースは少ないと思いますが、そこには借金をしてしまう心理が隠れているのです。

 

業界最大手のアムウェイを例に出します。

アムウェイでは最初にDD(ダイレクトディストリビューター)というタイトルを目指します。

これを達成することで平均月収20~30万くらいになります。

しかし簡単にこのタイトルが達成できるのかというと、そうではありません。

まずDDになるには、1ヶ月の総売上が約213万円(2017年現在)必要です。

その売上を1年以内に6ヶ月(うち3ヶ月は連続した状態で )達成することで、DDの資格となります。

そしてDDになればもう安泰というわけではなく、この213万円という売上をキープしなければタイトルを落としてしまうのです。

 

その状況での心理状態はというと・・・

タイトルを落としたくないという心理状況
  • 1年かけてやっとDDになれた。
  • 毎月アムウェイから20万円ほどの収入が入ってきている。
  • 自分のグループができて、リーダーとして接している。

上記のようにDDというタイトルを落としたくないという心理状況になります。

DD以上のタイトルであれば、さらにこの気持ちは大きくなるかもしれませんね。

毎月の売上がキープできないとなれば、、、

必要のない製品を買い込みして、それをインターネットの買取ショップへ流したり、借金をしてもおかしくない心理状況が生まれるのです。

 

ここではアムウェイを例にあげましたが、アムウェイ自体はノルマもなく平等で公平なプランかもしれませんが、それをやるのは人間です。

手段で始めたアムウェイが目的に変わってしまう瞬間。

「幸せになるために」ではなく「タイトルを維持するために」に変わってしまうのですね。

 

ネットワークビジネスには魔物が住んでいると言われる所以が、ここにあるのかもしれませんね。

 

ネットワークビジネスをしている人で成功者はいるのか?

成功者のライフスタイルとは?

結論から言うと成功者はいます。

ネットワークビジネスの特徴である権利収入を得られた場合、お金だけでなく、時間・人脈(仲間)・健康などたくさんのものが手に入ることになります。

 

実際に私の周りにもネットワークビジネスの成功者がいて高級外車を数台保有し、タワーマンションに住み、目覚まし時計のいらない生活をしている方がいました。

その人は遊びの予定を先に入れて、その後に仕事の予定を入れていました。

1ヶ月のうち半分以上は、自宅ではなくホテルに泊まり全国を飛び回っていて、3ヶ月に1回くらいのペースで海外旅行にも行っていました。

会社経営者とは少し違う成功の仕方かもしれませんね。

 

もちろん成功者のタイプも様々で、堅実な方もいました。

今でも付き合いがあるのはこのタイプの成功者です。

もちろん高い車に乗っていますし、時計や靴も一流のモノもしています。

家も持ち家で大きかったですが、あまり洋服などにお金をかけず、グループのサポートや新しい仕組みをリリースするために、「投資にお金をかける人」でした。

自分の贅沢よりも人のためにお金を使うタイプの成功者ですね。

この人はどちらかというと、ネットワークビジネスの成功者ぽくないというか、元々経営者だということもあり「朝は早く起きなさい」「人間は働かないとダメだよ」とか、まともなことを言う人で、しっかりと資産形成をしているイメージです。

 

いろんなタイプの成功者がいると思いますが、ネットワークビジネスの成功者で多いのは間違いなく先に書いた自由人タイプです。

ただ、その人がその後どんな風になっていったかも次に書きます。

 

借金まみれのネットワークビジネス成功者

一方で様々なネットワークビジネスの成功者と接する中で、お茶代すら奢ってくれない人もいました。

ネットワークビジネスでは、会社ごとに資格やタイトルというものがあります。

前述のアムウェイの暴露話でも書きましたが、一度タイトルをとればそれが継続するわけではなく、毎月毎月売上に応じた報酬になるので、売上が少ない月は報酬も少なくなります。

 

しかしながら、一度でも大きな売上を上げれば、その月はそのタイトル(資格)が与えられるので、周りからは成功者として見られます。

「〇〇さんは、あのタイトルを達成してるから成功者なんだ!」

このような誤解が生まれ成功者を演じなければならないわけです。

 

収入が100万の月もあれば、その翌月50万かもしれませんし、その翌月は20万になるかもしれません。

スタートして間もない頃は、愛用者の購入分でのベース売上と、新規の方が参入したことによる売上の比率が1:9くらいであることが多く、新規参加者が増えたら収入も増えますが、新規参加者が減ると収入も大きくダウンしてしまいます。

 

ただ、一度達成したものには「見栄やプライド」があり、成功者きどりをして、支出が増えると利益は当然少なくなります。

僕の知ってる人は、80万収入があり経費が80万かかっている方もいました。

一度成功したからといって舞い上がり、高級外車やタワーマンションに住み毎月の固定費はどんどん上がっていきます。

しかし、自身のネットワークビジネスでの収益は思ったように上がらず借金だけが増えていった成功者もいました。

 

儲かってる人から話を聞くのか?

儲かってない人から話を聞くのか?

信憑性があるのはもちろん前者です。

これはネットワークビジネス特有なのかもしれませんが、いかに自分が儲かっているかをアピールするというか、そのような話し方・接し方をする人を多く見ました。

「君も僕みたいになれるよ!」と、言わんばかりに【自由な時間のある、幸せなお金持ち】を演じているハリボテの成功者が、のちに自己破産したケースも知っています。

 

しっかりとビジネスとして捉え、収入・支出・キャッシュフローを管理してやっていけば、借金を抱えることはないと思うのですが、ネットワークビジネス業界には、そんな人がごまんといるのも事実です。

 

ネットワークビジネスに勧誘されたらどうしたらいいの?

やってみる(心構え)

ネットワークビジネスをやりたい方は、やってみてもいいと思います。

ネットワークビジネスをやっている方の中には、すごく魅力的でかっこいい素敵なリーダーもいます。

そんな方とであれば、結果はともかく楽しいかもしれません。

 

ただし、ネットワークビジネスには魔物が住んでいると言われるくらい、手段で始めたネットワークビジネスが目的になることがあります。

幸せになるためにやっているのに、気づけばネットワークビジネスのタイトルを取るために頑張っているというように、手段が目的に変わってしまうと売上を達成するために自分で商品を買い込んで在庫を抱えたり借金をしてしまうケースもありますので、そこだけは注意してくださいね。

 

やらない(スムーズな断り方)

この記事を読んでくれている方の中には、今まさにネットワークビジネスに誘われていて困っているという方もいるかもしれません!

  • 「断りたいけど、人間関係が悪くなるのは嫌だな。」
  • 「営業先のお客様に誘われた。」

頻繁に会う機会がある人ならなおさら断りにくいですよね?

 

そんなあなたの為に、ネットワークビジネスをスムーズに断る方法を書いておきます。

 

断り方1本業で成果を上げたいし、今は集中したい。

ネットワークビジネスを仕事にするには多少なりとも活動する時間をとる必要があります。

ただ、本業に集中したいと答えても・・・→「いつまでその本業を続けるの?」とか、「それは本当にやりたい仕事なの?」のようにグイグイこられる場合があります。

 

その場合は、今の仕事は好きな仕事でやりがいを持ってやっていることをしっかりと伝えましょう。

 

断り方2やるからには家族に相談してからじゃないと、スタートできない。

この場合、「家族には言っても理解されないよ?」とか、「今のあなたじゃ伝わらないよ?」のように、なんとか家族に話さないように仕向けてくるネットワーカーもいるので、こちらも次の言葉を用意しておいてください。

 

  • どんな些細なことでも家族に黙って内緒でやるのは良くないと思う。
  • 家族の協力あっての自分だから。

 

本気でやってみる

ネットワークビジネスの話を聞いて「本気でやりたい!」と、なった場合どのような感じで進んでいくのか。

私のネットワークビジネスエピソードは最後の章に書きますので、お時間ある方はページ内にありますので、下記のリンクをジャンプして読んでみてください。

 

筆者のネットワークビジネスエピソード

 

彼氏・彼女・友達・親がネットワークビジネスに参加した

どうしたらネットワークビジネスの洗脳を止めれる?

悩み
  • 彼氏がやけに興奮して帰ってきた。どうしよう・・・
  • 子供がビジネスをやる気に満ち溢れている。どうしよう・・・
  • 親がネットワークビジネスにハマりだした。どうしよう・・・

こんな経験がある方もいるかましれません。

この時、興奮状態にあるので他の人の話が耳に入らないことも多いです。

こちらから見ると「洗脳されてる」ようにうつるかもしれませんね。

 

このような場合は、

  • 「それは間違ってるよ!」
  • 「うまくいくはずない!」
  • 「洗脳されてるだけ!」
  • 「あなたには無理!」

などと言っても耳に入らない逆効果なこともあります。

 

パートナーや家族がネットワークビジネスの話を聞いて興奮気味に帰宅して、あなたがそれをやめさせたい場合はどうしたらいいか?

それは、【とことん寄り添って親身になって話を聞いてあげること】だと思います。

質問
  • 「なんでネットワークビジネスをやろうと思ったの?」
  • 「なんでこの会社がすごいと思ったの?」
  • 「何と比べて?」
  • 「なんで自分にもできると思ったの?」
  • 「それはどうして?」
  • 「なんで?なんで?」

このようにしっかり聞くことで、本人は自己矛盾に気づくかもしれません。(うるさいとキレられるパターンもあり・・・)

 

  • 冷静になって考えてみたら何がすごかったんだ?
  • すごいと思ったけど、何も覚えていない。
  • なぜ、出来ると思ったんだろう?
  • どうやって伝えていったらいいのか?

このように疑問点や不安点が出てくるケースが多く、本人自ら「やっぱりやめておくね」となるかもしれません。

 

決して言い争いをしてはダメです。

相手に寄り添い、相手を尊重する気持ちを持ち、しっかりと話を聞いてあげてください。

家族の幸せを第一優先にした選択をしてくれるはずです。

 

ネットワークビジネスランキング一覧(2018-19)

それでは今現在のネットワークビジネス企業売上高ランキングを公開します。

引用元:月間ネットワークビジネスより

上位にランクインする会社のほとんどが日用消耗品やサプリメントを扱っています。

この理由の一つは前の章でも書きましたが、市場が大きいということ。

もう一つがリピートする商品であるということです。

 

ネットワークビジネスの醍醐味である権利収入をとるために、組織を構築しても売上が0なら収入になりません。

組織構築、その上に製品流通というのがネットワークビジネスで収入を得るためには必要になり、一度売ればいいというわけでなく、それを買い続けてもらうことで永続的な収入になっていきます。

 

下着や浄水器を扱っている会社もありますが、日用品やサプリメントのような毎月消費するもので、なくなったらまた購入が必要なものがリピートをするということです。

 

売上高ランキング上位にはあがってきませんが、他にもニッチな市場を狙った商材を展開する、下記のような企業も存在します。

その他MLM商材
  • オンラインカジノゲーム(旧FLM、現NO-VA)
  • 情報商材(アフィリコ)
  • 旅行(ワールドベンチャーズ、リゾネット)
  • ECサイト(IQスペック)
  • 電気(アンビットエナジー、ACN)
  • 共済保険(ウィズ、プライム共済)
  • 投資、仮想通貨(AIトレード、クベラ)

上記のようなものがネットワークビジネス(MLM)になっている例もあります。

 

今後のネットワークビジネス業界はどうなる?

筆者のネットワークビジネスのエピソード

本気でやってみた私のエピソードになりますが、私は20歳の時にネットワークビジネスの話を聞いて本気でやりました。

学歴も資格もない自分にとって「人生を変えるにはこれしかない!」と思い、日用消耗品やサプリメントを扱う外資系ネットワークビジネスに取り組みました。

 

私がいたグループのやり方は、下記になります。

MLMのやり方

リストアップ(新規見込み顧客のリストを書き出します)

アポ取り(電話かメールで会う約束をとる)

会う

ヒアリング(相手のこと・相手の状況を知る)

興味づけ

セミナーへ動員する

上記のようなフローで進めていきました。

私は友達が少なかった為、出会い系サイトや異業種交流会で声をかけまくり、片っ端から自身のネットワークビジネスを伝えていきました。

 

最も嫌だったのが断られることですね。

断られ方にも様々なパターンがあり、さらっと断られたり、ごめんねと言われたり、軽蔑されることもありました。

この、精神的なダメージに勝てないとネットワークビジネスでの成功はないかもしれません。

 

私も数え切れないくらい断られましたが、ある一定の確率で一緒にやってくれるメンバーが増えてきました。

最初は10人に伝えたら2人くらいの確率でしたが、徐々にその確率は上がっていきました。

 

私も最初の半年は仕事をしながらネットワークビジネスをやっていたので、寝る時間を削って人に会いまくったのであります。

運よくスタートして半年で最高タイトルも達成しました。

この最高タイトルは会社によって基準が違います。

私の会社では、売上が小さくてもある一定の基準を越えれば最高タイトルを取りやすい会社だったので、半年で取得することができました。

その時の収入は48万円/月でした。

「最高タイトルであれば月収100万くらい無いの?」と思うかもしれませんが、これは会社によって様々で、同じ最高タイトルでも月収40万もいれば月収500万の方もいました。

 

私も20歳ながら半年で最高タイトルを取ったということで、当時は会社主催のイベントなどで表彰されたり、スピーチをしたりとかなりチヤホヤされました。ww

社会経験のない若造に年上で自分の父親くらいの方が、名刺交換を求めてくるのです。

これもネットワークビジネス特有の空気かもしれませんが、年功序列などなく完全実力社会なので、シビアといえばシビアですし、結果を出したものが正しいという世界です。

多分私は当時かなりの天狗だったかと思います。

 

そんな天狗な私は、このまま収入が50万、70万、90万、100万、120万・・・と上がっていき自由なライフスタイルを手に入れるはず・・・こう信じていました。

ネットワークビジネスの仕組み上、人が増えてその人たちが商品を使い続ければ売上はどんどん上がっていき、収入も比例して上がっていきますよね。

 

ただし、半年、1年と続けていくうちに、やめていく人が大勢いることがわかってきました。

ビジネスをやめるだけでなく、ビジネスを辞めた人は製品も使わなくなるのです。

となると、もちろん自身の収入にも大きく影響します。

辞めていく人の原因は色々ありますが

  • 思ったより儲からない
  • 紹介者やその上(アップライン、リーダー)が嫌いになる
  • 彼氏ができて反対された

等色々ありますが、誘った人に収入を取らせることができずに辞めていくのが一番辛かったですね。

 

しかし「この仕事はメンタルが大事だ!その先に輝かしい未来がある!越えられない壁はない!」、このような自己啓発本に書いてあるようなトークがネットワークビジネスをやってる人は大好きで私もそう言い聞かせ、ある一定の確率で辞める人がいるならそれ以上のスピードで人を増やせばいいと思っていました。(めっちゃアクティブ!!ww)

しかし、私の収入は十数万~40万/月の間を行ったり来たりで、それ以上の収入をとることはありませんでした。

 

なぜ10年も続けたのかというと、ネットワークビジネス業界では一人のスター選手の出現で大きく自身のグループの状況が変化するのです。

たった一人、グループを大きくする力のある人間が自分のグループに入ると、その方以下のグループが一気に拡大することがあります。

こういうことが年に何回か自身のグループ以外(兄弟系列、横系列)で起こります。

「自分のグループにも、こんな急拡大があるかもしれない!」

一度でもある一定の収入をとったことがある人は、その旨味を知っている分、辞めれなくなってしまいます。

今思えば、ギャンブルのような中毒性があるのかもしれません・・・。

 

このような夢がネットワークビジネス業界にはあり、売れないお笑い芸人やミュージシャンのように、お金のないときはバイトをしながら生計を立てた10年間でした。

「バイトしながらプラスで収入だからいいじゃないか?」

そう思う人もいるかもせんが、経費地獄でそんな余裕は一切ありませんでした。

それがネットワークビジネスの大きな課題の一つと考えます。

 

ネットワークビジネスは副業として成り立つか?

副業として成り立つのかどうかの問いに対して私が言えることは「やり方による」としか言えません。

リスクというよりもネットワークビジネスを副業でやる上で課題になることを下記に書いておきます。

 

課題①コストがかかりすぎる

ネットワークビジネスを本気でやればやるほど、下記のようなアポイントの際のコストがかなりかかります。

コスト
  • 飲食代
  • 交通費(電車賃やガソリン代)
  • セミナー参加費(会場費)
  • 製品代

 

月に10人とアポイントをするとしましょう。

1回のアポイントで飲食代1,000円と交通費500円。

10人で15,000円になります。

リーダーになればなるほど相手からのイメージもあり、こちらが飲食代を支払うのが当たり前になるので、そうなると上記のコストは2人分かかります。

 

週に2度以上はセミナーへ参加していましたので、月間セミナー代だけで5,000円~10,000円。

そして、リーダーになれば地方への応援に行く事も多々あります。

もちろん費用がかかります。

 

10万円の収入をとっていても、半分以上は経費で消えているんじゃないでしょうか?

実質の利益は数万円になってしまいます。

収入が増えれば増えるだけ経費は上がって行くという事です。

 

収入−支出=利益

これが管理できてないリーダーがほとんどで「来月こそは!来年こそは!」と、私も現状からは目をそらすようになっていました。

自営業者、個人事業主としては考えられないですよね。笑

 

課題②PC(インターネット)が使えない

ネットワークビジネスのリーダーは、サラリーマンに向かって「広い世界を見なさい」「世の中にはすごい人はいっぱいいるよ」「自由なライフスタイルを送ろうよ」とか、「井の中の蛙じゃではなく、広い世界を見ようよ」というようなトークをする人もいますが、本当の井の中の蛙は、ネットワークビジネスの世界の成功しか見えていない自分自身であることに気づいたのです。

 

権利収入や自由なライフスタイルに憧れ、その手段として最適なのはネットワークビジネスだと信じ、他のどんなビジネスに対しても否定的に対応していた自分がいました。

 

私がネットワークビジネスをやっていた10年間で、mixi・GREE・Facebook・Twitter・インスタグラム等のSNSが発達し、インターネットに付随するビジネスがたくさん生まれました。

アフィリエイト・ユーチューバー・インスタグラマーなど様々なビジネスも生まれました。

 

基本的なネットワークビジネスは、会員制でクローズなマーケットのリレーションであり、あくまで口コミによるアナログなプロモーションです。

特商法で勧誘の際は対面での概要書面の交付が義務とされていて、消費者としてその会社の製品が使いたいだけでも、登録用紙にサインや捺印、紹介者の名前の記入が必要です。

ネットワークビジネスは時代に逆行したビジネスモデルであり、ピーク時に比べて半分になった市場はインターネットの出現も大きく影響しているのではないかと考えられます。

 

私自身はネットワークビジネスをやったことで得られたこともたくさんあったので、そこまで否定的ではありませんが、上記2つの課題があるネットワークビジネスを今後やることはないと思います。

それでも、もし参入を検討している方がいるのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。

 

ネットワークビジネス業界の健全化とセールスとマーケティングの違いの理解

最後に、ネットワークビジネス業界の健全化について「今後健全化されるのか?」それとも、「悪いイメージのままなのか?」

 

ねずみ講との誤解から生まれる悪いイメージだけではなく、口コミビジネス特有の、

  • 誰から伝わったか?
  • どのように伝わったか?

ここで、ネットワークビジネス業界のイメージが決まるのかもしれませんね。

 

よく切れる包丁も、一流の料理人が使うのと犯罪者が使うのでは、善にも悪にもなりうる。

誰がやるか、誰とやるかによって、善にも悪にもなりうるビジネスなのかもしれません。

 

やり方については、こちらからセールス(営業)をしていく勧誘行為がほとんどで、これにはスキルが必要ですし、嫌われるというリスクがあります。

しかし、昨今インターネット業界では、「集客」という言葉をよく耳にしますが、ニーズのある顧客を集めることができれば、その顧客への情報提供のみで、組織構築や売上の拡大が見込めると思います。

 

セールス(営業)ではなく、マーケティング(相手から来る)という方法に大きくシフトチェンジし、ニーズのある顧客を集客し、そこに対して適正なプロモーションをしていくことでネットワークビジネス業界のイメージも変わってくるのではないでしょうか?

 

「勧誘=ネットワークビジネス」というあまりよくないイメージを続けていくのではなく、「マーケティング=ネットワークビジネス」という新しいマーケティングをリーダーが学び取り入れ、教育をしていくことでネットワークビジネス業界は変わっていくかもしれませんね!

 

今回の記事でネットワークビジネスに関する疑問を少しでも解消できたのであれば幸いです。

ありがとうございました。